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平成22−23年のインフルエンザワクチンについて

昨年は新型インフルエンザ(H1N1 2009)の流行が見られました。そのためワクチンは従来の季節性インフルエンザワクチンに加え、新型インフルエンザのワクチンがあわただしく導入されました。そして、国の指示のもとに、優先接種対象者から期間をくぎって段階的に接種が行われました。その後、新型インフルエンザの全体像が明らかとなり、最終的には季節性インフルエンザの感染力と同等と判断され、終息にいたりました。

さて、今期のインフルエンザワクチンは昨年の季節性インフルエンザワクチンと新型インフルエンザワクチンを混ぜあわせたものが予定されています1

インフルエンザワクチンは、ウイルスに対する感染防御や発症阻止の効果は完全ではありません。従ってワクチンを接種してもインフルエンザに罹患する場合があることに注意が必要です。また、具体的なインフルエンザワクチンの効果についてですが、アメリカの研究成績ではワクチン接種によって、65歳未満の健常者についてはインフルエンザの発症を70~90%減らし、また、65歳以上の一般高齢者では肺炎やインフルエンザによる入院を30~70%減らすことが出来るとされています。老人施設の入居者については、インフルエンザの発症を30~40%、肺炎やインフルエンザによる入院を50~60%、死亡する危険を80%、それぞれ減少させることが出来るとされています。

一方、小児については、充分な効果が証明された研究報告はありません2。その理由は研究をデザインする難しさがあるためです。ワクチンによってすべての接種者が軽症ですむ、またはインフルエンザ脳症にならない、というようなことは実証されていないのが現状です。

WHOをはじめ多くの国では高齢者を中心としたハイリスク群(心疾患や呼吸器疾患をはじめとした持病をお持ちの方)に対してインフルエンザワクチンの接種をすすめています。
健康な小児・成人については本人の健康状態、他のワクチンとのスケジュールなどを考慮の上、個別に相談の上、接種の可否を考えていきたいと思います。この場合、ワクチン接種を行う理由としては①流行がはじまる前の唯一の予防策であること②これまでの研究成績は充分ではないが、ワクチンの効果に期待するということが根拠となります。尚、こういった背景から、0歳〜1歳すぎの子どもについてはMR(麻しん・風しん)ワクチンをはじめ、ワクチンの効果が明確である定期予防接種を優先しておすすめしています。


脚注(1):昨年の季節性インフルエンザワクチンにはA型インフルエンザのH3N2(香港型)、H1N1(ソ連型)とB型インフルエンザワクチン1種類の計3種類が入っていました。新型インフルエンザH1N1がA型インフルエンザH1N1(ソ連型)にとってかわったため、今期ワクチンには新型インフルエンザH1N1、A型インフルエンザのH3N2(香港型)、B型インフルエンザ1種類が入っています。

脚注(2):厚生科学研究費による「乳幼児に対するインフルエンザワクチンの効果に対する研究(平成12年〜14年度)」」では、①1歳未満児については対象数が少なく、有効性を示す確証は認められなかった。
②1歳以上6歳未満児については、発熱を指標とした有効率は20-30%となり、接種の意義は認められた、という結果でした。
一方、新型インフルエンザについてはまだまだ情報が不足しています。厚労省から発表されたQ&Aでは「季節性インフルエンザではご高齢の方が重症になりやすいのに対し、新型インフルエンザはお子様や成人も含め、年齢にかかわらず重症になる可能性があります。もともとお子様や、基礎疾患(慢性疾患)をおもちの方、妊婦の方などは、健康な成人よりも重症になる可能性が高いと考えられています。」ということで、新型インフルエンザワクチンの接種を勧めています。

新型インフルエンザワクチン接種事業(平成22年度)に関するQ&A

 


 








 

当クリニックでの対応について

インフルエンザワクチンの接種は予約制ではありません。随時行っています。

接種期間は10月1日から年内とします。2回接種が必要な方はお早めに来院されることをおすすめします。接種時間は月、火、水、金の予防接種・健診外来をご利用下さい。ただし、10月の毎火曜日(10/5、10/12、10/19、10/26)の午後2時〜3時の間は、ポリオの接種に限定している為、インフルエンザワクチン接種はできませんのでご注意下さい。尚、予防接種・健診外来への来院が困難な方には、通常の午前診、午後診での接種を行っていますが、外来診療で来院される患者さんと待合室で混在することをご了承下さい。

ワクチンは1mLのバイアルを取り分けて使います。よって、日祝日の前日の診察時間終了間際には接種を控えることがあります。限られた資源を有効に使うためであり、皆様のご理解をお願いします。尚、市場流通の状況によりワクチンが不足することも予想されます。なるべく早い時期での接種をおすすめします。

尚、昨年の新型インフルエンザワクチン接種時にとられた優先接種という方法を今年はとりませんので、すべての方が希望時に接種を行うことができます。

事前にインフルエンザワクチンについての相談を医師と直接行う場合には診察料(2000円)が発生します。この場合健康保険が使えません。

診察の順番については来院順ではなく、体温測定と問診票(下段にてダウンロード可)を記入された順になります。診察を円滑に行う一環としてご理解下さい。尚、事前に来院されて問診票だけを先にとりにきていただくことも可能です。


ワクチン接種の実際

1歳未満

0.1ml

2回接種

1歳〜6歳未満

0.2ml

2回接種

6歳〜13歳未満

0.3ml

2回接種

13歳以上

0.5ml

1回接種

1歳未満のワクチンの効果については有効性に疑問が残るとされています。感染予防の観点からは家族から感染させないこと、外出をひかえることが効果的です。


助成制度

吹田市並びに近隣の市にお住まいの

①65歳以上の方
②60歳以上65歳未満の方で、心臓・腎臓・呼吸器の機能またはヒト免疫不全ウィルスによる免疫機能に障害を有する人(身体障害者手帳1級を有する人)
              (年齢要件は接種日現在で判定します)

は平成22年10月1日より平成23年3月31日(当クリニックでは年内で接種終了の見込みですのでご注意下さい)の間、公費による助成があり、1回1000円での接種が可能です。豊中市民、摂津市民、箕面市民、池田市民、豊能町民、能勢町民の方は、「予防接種依頼書」は不要です。上記以外の他市民でも「予防接種依頼書」を持参されていれば接種が可能です。ただし、大阪市民は対象外となりますので、全額自費での接種になります。

生活保護世帯または、市民税非課税世帯の人は自己負担金はありませんが、必ず事前に保健センターへ連絡して予診票を手に入れて下さい。


インフルエンザワクチン予診票のダウンロード

こちらから予診票がダウンロードできます。あらかじめ記入された方から、診察に入っていただきますので、来院前に準備されることをお勧めします。
「小児1回目」「小児2回目」「中学生」「成人」の4種類を準備しています。その他、助成をうけられる方はクリニックで予診票を書いていただきます。